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23年8月24日のじゅん散歩@稲荷町 下町情緒の寺町で江戸の伝統と昭和レトロを感じる日

今週のじゅん散歩は東京の世界に名高る観光名所である浅草周辺を取り上げています。
今日は銀座線の浅草駅からは2駅、上野からは1駅の稲荷町駅周りを歩きます。

この稲荷町は非常に寺社が多い所でも有名です。
隣だったり少し歩けばいくつもお寺や神社があるので散策にも素敵な町です。
これは明和の大火、文化の大火と共に江戸三大大火の1つといわれる明暦の大火の影響なのです。

明暦の大火は明暦3年(西暦1657年3月2日~4日)にこの江戸の街の大半を焼いた大火災です。
当時80日以上も雨が降っていない状況の下で3件の大規模火災が同時期に発生、それぞれ激しい風で燃え広がります。
巣鴨の本妙寺、小石川の宿、麹町の3か所から出火したのですが、特に小石川での火災は江戸城まで延焼。
江戸城は天守を含む大半が焼失しました。

明暦の大火を描いた田代幸春画『江戸火事図巻』

徳川家康が江戸に幕府を開いて以来、発展してきた江戸の街がほぼ全て焼き尽くされました。
火元の一つ、本妙寺からの失火は後に「振袖火事」と伝承されました。
なぜに振袖とつくのか、その背景がちょっとオカルトな話なのです。

江戸時代にある裕福な麻布の質屋の娘がいました。
彼女はある時、お寺の美少年に一目ぼれをしてしまい恋煩いとなりました。
寝ても覚めても彼を想い、やせ衰えて行きます。
そして彼が着ていた服と同じ模様である紫ちりめんの振袖を仕立てます。
その着物を見て彼を想う末、病弱となり若くして亡くなってしまいました。

彼女のその形見の振袖が転売される先ごとに、その家の若い娘が病で亡くなる現象が続きました。
これは振袖に厄がある、と考えられました。
そこで本妙寺でこの振袖の厄を祓いして供養する為、お焚き上げとして焼く事となりました。
すると住職が読経しながら振袖を焼いている際、狂風が吹くのです。
裾に火のついた振袖が風に煽られて舞い上がってしまいます。
そして寺の本堂に落ち、寺の屋根に炎が燃え移りました。
大きくなった炎はさらに突風に吹かれ、江戸中に舞って行きます。
これが明暦の大火となった、と伝えられています。

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他に放火説などある、この明暦の大火は最終的に死者は多くて10万人と言われています。
そしてこの大火の後に焼野原となった江戸は、これを機に都市改造が行われました。

武家や大名屋敷が移転すると共に多くの寺社も移転されます。
その受け入れ場所の一つがまだ江戸の外辺部であった稲荷町でした。
他に町屋と町屋の間の道幅を広げたり、家屋の規模を定めるなど様々な措置が取られました。
その為、大火は都市改造をしたかった幕府の陰謀説もあるそうです。
しかし江戸城まで燃えているのでちょっとこの陰謀説は眉唾でしょう。

そんな歴史が元になっている稲荷町から今日のじゅん散歩はスタートです。

まずは稲荷町といえば、の下谷神社です。
昔から下谷稲荷社と言われていた為、この町が稲荷町と呼ばれる様になったとの事です。
この下谷神社は先述の明暦の大火の影響でこちらに移転された訳ではないそうです。
奈良時代に創建された都内で最も古い「お稲荷様」です。
天照大御神の弟である大年神(おおとしのかみ)を祀り、商売繁盛と家内安全の御利益を授かります。
なかでも下町で一番早いお祭りと言われる下谷神社大祭は1000年の歴史があり、盛大に行われています。

コロナの影響で現在手水舎が使われていないですが、こちらでは季節に合わせてお花などを盛っています。
奇麗で清く心が洗われる様で、ほっとしますね。

メインストリートである浅草通りを歩いて行きます。
寺院だけでなく教会もあります。
1879年に創設された日本基督教団 下谷教会です。
2002年から現在の教会となり毎日お昼の時間には美しい音色の鐘が鳴る上野のシンボルです。
比留間歯科医院は昭和3年の建築です。まだ現役の歯科医院です。
東京大空襲などの戦火の影響がこの町は比較的少なかった為、戦前の建物が多く残っています。

「比留間か~今昼間だからちょうど良いね」

何がちょうど良いのでしょうか(笑)

浅草通り沿いの比留間歯科医院 引用元: GoogleMap

さらに進みます。
ショールームがあり素敵な雰囲気なお店ですので入っていきます。
東京松屋さんのショールーム・ショップです。

「ここは何家なの?って言ったら松屋か」

こちら松屋さんはインテリア和紙・ふすま紙の版元和紙問屋です。
東京の伝統工芸品である、襖や屏風などに貼られる加飾された和紙「江戸からかみ
また手すき和紙のふすま紙などを取り扱っています。
2階にはふすま紙のショールームがあるので案内して頂きます。

「これは素敵な感じだよ!」

ここは寺社町なので、お寺などのふすまを取り扱っているそうです。なるほど。
上野の寛永寺や浜離宮の茶屋、長崎の出島のカピタン部屋などにこちらのふすま紙が使用されています。

富士宮市 本光寺の施工例 江戸からかみ「花の雲」引用元: 江戸からかみ・江戸唐紙 │ 東京松屋HP

金や銀色などが散りばめられた豪華なふすま紙もあります。

「このふすま開いたら慶喜なんか出て来るんじゃないの!?」
「高橋由伸だったりして」

特別に職人さんが手刷りをされている所を見学させて頂きます。
こちらのふすま紙、全て手作りとの事で版木を作ったうえでまた刷る職人が一枚づつ刷っています。
5回も刷っているそうで、手でやさしく刷るのがこちらの作業法との事。
手間をかけて、この奇麗かつ深みのある色合いを出すのですね。

「こんなふすま作るならそれに見合った部屋にしなきゃな」
「畳に18金を織り込むとか」

まるで一城の主ですね!


ちなみにこの松屋さんのビルの5階から上は40戸ある賃貸集合住宅となっています。
そして、なんと明かり障子と江戸からかみのある部屋になっているそうです!
建物全体が「江戸からかみ」のインテリア和紙ショールームなのです。
ユニークな試みですね、ぜひ住んでみたい。。。
(23年8月現在満室でした~)

今日は1250歩でした。


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