“午後もじゅん散歩”は前々回から2回に渡って鹿児島市内の散歩でしたが、今日は市内から桜島へ渡ります。
フェリー乗り場近くからこれから行く桜島を眺めます。
ロケ開始の30分前に噴火をしていたそうですが、残念ながら今は噴火が収まっています。
桜島は周囲52キロ、面積は77Km2なので23区で一番大きい大田区の61Km2より広いんですね。
今も噴火をしているので温泉や溶岩の造形などが観光スポットとして世界中からお客さんが訪れています。
ではフェリーに乗って桜島へ向かいましょう。鹿児島港フェリーターミナルにつきました。
丁度フェリーが桜島から戻ってきた所です。
人だけでなく車やバイクが一斉に出てきました。
桜島へは片道15分の乗船時間です。
運賃は中学生以上片道200円となります。
船内に入ります。
奇麗な船内で、パノラマの様に見える窓際の席もあります、
船内の自販機はいわし味噌など鹿児島県の名産が売られています。
腹ごしらえに選んだのはフェリーの乗客が走って食べに行くという名物うどん 味の長老 やぶ金さんです。
昭和56年にこのフェリーに進出し40年以上も平日に400杯以上も売り上げる鹿児島のソウルフードです。
純ちゃん、一番人気のかけうどんを頼みます。
「早いねー」
もう出てきました。
注文から30秒で提供するのを心掛けているとの事、これには純ちゃんも驚いています。
「名古屋の中華屋で青菜炒めが名物の所はお客が “あ”って言うだけで青菜炒めが出てくるんだ」
「ここも “か” って言えばかけうどんが出る様にすれば」
それ以上に早くさせるアドバイスを送る純ちゃん
ここのかけうどん、地元の名物のさつま揚げが乗って実に美味しそう!
純ちゃんはスカイデッキでうどんを召しあがります。
桜島フェリーの雰囲気と桜島を臨む景色がおいしさを何倍にもします。
「おいしいね」
「桜島見ながら食べると味が変わるねー」
「味が濃くなったよ」
相変わらずテキトーですね!
いつの間にかフェリーが動いています。
純ちゃんは引き続きデッキに座って双眼鏡で桜島を見ます。
「噴火の兆候はありませんね」
錦江湾では野生のイルカが見える事もあるそうです。
令和3年の実績で18回も観測したとの事。
「あっ、イルカが見えます!」
「ボートでした。」
こんなやり取りをしている間に桜島フェリーターミナルへ着いた様です。
「フェリー、酔おうにも酔っている時間無いね」
桜島に到着です、桜島港フェリーターミナルから降りて歩いて進みます。
硫黄の匂いがするそうです。
カナダから来られたお母さんと娘さんがいらっしゃいます。
純ちゃん、桜島の観光はどうだったと問いかけると、、
娘さんは両手で親指立ててGoodと見せてくれました。
「親指立ててくれます、指紋を見せてくれました」
カナダ出身ですが日本人のお母さんとのハーフの可愛いお嬢さんです。
「Prettyだね」
「I am NICE GUY」
何気に自分を売り込む純ちゃん。
歩いて行きますと、平成12年にオープンした道の駅「桜島」火の島めぐみ館さんがあります。
中に入っていきます。
桜島の名物ふくめ1500点もの商品が並んでいます。その中で桜島名物を紹介して頂きます。
桜島大根のみそ漬は地元桜島の方々にも人気だそうです。
火山灰もお土産で売っています。これは地元の方は買われないそうです(当たりまえですね)
桜島小みかんジュースを純ちゃん頂きます。
ここ桜島では直径わずか4~5cmと小さく、「世界一小さいみかん」と言われる小みかんが一番の特産です。
「みかんは小つぶ、甘さは大つぶ」と言われる程の抜群の甘さと香りが魅力です。
そんなみかんを凝縮したジュースのお味は、、
「甘いね!みかんって感じで美味しいよ」
桜島生まれ桜島育ちの店長さんから桜島での暮らしの特徴を教わります。
ここでは克灰袋と言って敷地等に積もった灰を収集する袋が各家庭に配られるそうです。
この袋に灰を入れて、ごみ収集の様に鹿児島市の指定置場へ出すと自治体が持って行くとの事、これは桜島ならではですが大変ですね。
またご先祖様に灰が掛からない様に桜島にある多くのお墓には屋根が掛かっているそうです。
「いろいろ対策してるんだね」
「うちも防犯でセコムに入ってるよ」
話がズレました・・
次に訪れたのは桜島溶岩なぎさ公園です。
火山の裾野で足湯が出来るとあって、親子連れなどたくさんの観光客が訪れています。
「お坊ちゃん、このお湯は首までつかると良いよ」
危険なオヤジ味を出しています
足湯に浸かっている人の中に三味線を持っている人がいます。
巡業中のプロのミュージシャンだそうで足湯に浸かりながら一曲弾いてもらいます。
そんな出会いもありつつ更に歩きます。桜岳陶芸さんを伺います。陶芸の桜島焼が有名な所です。
「じゅん散歩で来ました魯山人です」
母と娘のお二人で運営される工房で、窯元の代表の橋野さんに案内をして頂きます。
この桜島焼はもともと白い薩摩焼を始められていたのですが、火山灰が混じることが悩みだった所から発想を転換。
あえて灰を入れて温泉水とで練りこむことで他に見られない光沢のある銀色の焼き物が出来る様になりました。
この島ならではの特徴が好評となり、今では全国や世界にファンを持つ窯元となっています。
ここの人気の物は黒千代香(黒ぢょか)セットです。
こちらは鹿児島生まれの酒器で焼酎を入れる土瓶とおちょこのセットです。
千代香は近年は焼酎を温めるだけでなく雰囲気をたのしむための酒器としても注目されており、その中でも黒焼きの黒千代香が鉄分が多く含まれて重厚感があり使い込むほどに焼酎の味がまろやかになると言われています。
次は実際に灰をいれて練りこんでいる所を見学します。
土に灰をまぶす様な形で練りこむ手法に純ちゃんも目を凝らしています。
「時々、仏像でも作ろうと思わない?」
「ぶつぞー」
純次に負けずにカウンターを出す窯元のおかみさん。
おかみさん、ちょっと出来が悪かった焼きの物は壊す事もあるそうで、そういう時はやはり悲しいそうです。
それを聞いた純ちゃんもしみじみ語ります。
「芸術家は悲しみの上に生きるからな」
「俺なんかもずっと悲しんで生きているから」
すっかり芸術家気分になった純ちゃんでした。
今日は2500歩でした。
来週は同じく九州は霧島を散歩になります、楽しみですね!
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